Books For All
~本がひらく
未来~
- TOP
- Books For All ~本がひらく未来~
世界に目を向けると、戦争や貧困、
災害といった困難な状況にあることから、
本に触れたことも、
自分が話している文字を見たこともない子どもたちがいます。
シャンティは1981年に活動を始めてから、
本を通じて人としての生きがいを届ける
教育文化支援活動を行ってきました。
活動を積み重ねる中で、
国や時を越えても変わらない本の力を経験してきました。
シャンティは子どもたちの成長において、
本の力が欠かせないと考えています。
スラム、難⺠キャンプ、紛争下など、
困難な状況で暮らす⼦どもたちにとって、
⽇常⽣活の中で⼦どもらしく過ごす時間や機会は多くありません。
そのような中で、おはなしの世界は、
⼦どもにとって楽しみそのものです。
また、おはなしの中で喜び、楽しみ、幸せを感じることで、⼦どもたちは将来その感情を共有できるようになります。
読書は認知能⼒と⾮認知能⼒の両⾯で⼦どもたちの成⻑を⽀えます。
本を通して⾔葉を学び知識を増やすなど、認知能⼒が向上します。
おはなしの世界に触れた⼦どもたちは精神的、
情緒的体験を積むことによって、希望、勇気、⾃信、安らぎ、積極性、創造⼒が磨かれます。
それだけではなく、⽬標に向けた意欲や粘り強さ、他者と協働できる社会性や協調性、感情をコントロールできる⼒、⾃信、⾃尊⼼などの⾮認知能⼒を⾼めることができます。
図書館員はおはなしの読み⼿として⼦どもたちと信頼関係を築くことで、厳しい環境下での暮らし、紛争から逃れた精神的なストレスや
トラウマを持つ⼦どもたちを、⼼理的に⽀えています。
図書館は安⼼して過ごすことができる居場所となっています。
10歳の男の⼦の詩
図書館ができた!図書館ができた!
ぼくは今、とっても幸せだ。
ぼくは毎⽇学校に⾏かなきゃならない
なかにはとてもむずかしい授業もある
先⽣にはときどき叱られるし たたかれることもある
学校に⽳のあいた服を着ていって
ともだちに笑われることもあるし、
外で遊んでばかりいると 両親にも叱られる
でも今は図書館ができた。
叱られたって図書館に⾏って本を読んでいるうちに
気が晴れる
図書館の本はぼくを叱ったりたたいたりしないし、
⽳があいている服を着ていたって
ぼくを笑ったりもしない
とにかくぼくの気持ちを満たしてくれる。
こんな図書館が ぼくは⼤好きだ。
⼦どもの権利と図書館
1998年に国連で採択された「⼦どもの権利条約」において、すべての⼦どもは発達の段階に応じて
「⽣きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」を保証すると明記されています。
また、教育や⽂化、余暇も⼤切な⼦どもの権利であるとうたっています。
シャンティにとって、図書館は⼦どもの権利保障の場だと考えています。
「⽣きる権利」については、ネパールのコミュニティ図書館で⺟親学級を開催し、
保健、衛⽣、栄養など⼦育てに必要な知識をお⺟さんに伝え乳幼児の⽣存を⽀えています。
「育つ権利」については、⼦どもが読書や読み聞かせを通して知識だけではなく、
想像⼒やコミュニケーション能⼒、他者と協⼒する態度が育まれます。
「守られる権利」については、アフガニスタンのような紛争下でも
図書館では安⼼して過ごすことができます。
「参加する権利」については、踊りや⾳楽、刺繍などの⽂化活動、
お絵描きや劇、詩を通して⾃分の意⾒を表現する場となっています。
「⼦どもの権利条約」は、世界で最も多くの国が締約(署名、批准、加⼊、または継承)
している条約です。2020年末時点で196の国と地域で締約され、
締約国は条約の実⾏と進捗状況の報告義務を追っています。
⼦どもたちからのメッセージ
支援する
あなたにできること
あなたが一歩をふみだすことで、より多くの本を届けることができます。
子どもたちが未来を切り拓けるよう、ご協力をお願いします。